火災保険のご相談を承っているときに、よく言われます。
「家財に保険って、別に要らないんじゃない?」
「火事になっても、家(建物)さえ保険で再建できれば、あとは何とかなるだろ……」
確かに非常時のことですから、家財なんて後回し、と思われる気持ちもわからなくもありません。それに、最低限の家財道具くらいなら、保険がなくても何とかなるだろ、と思われる方も多いようです。
でも、想像してみて下さい。
◆ 衣類や身だしなみを整えるために必要なモノ
– 火事にあっても、仕事や学校がなくなるわけではありません。お買い物にも行かなければ! ご家族全員がそれなりに納得できる服装を一気にそろえると思うと……意外にお金、かかりませんか?
□ 家具
– 「この非常時に家具なんて……」と思われるかもしれませんが、火事のあとの一時的な住居にしても、その後再建した我が家であるにしても、新たな家財道具がどんどん入ってきます。落ち着いて暮らす環境を整えるためにも、それなりの家具をそろえる必要があります。
□ 電化製品
– テレビ、冷蔵庫、電子レンジ、掃除機、洗濯機、パソコン、照明器具、エアコン……ごくごく基本的なモノを挙げてみましたが、これだけでも、合計いかほどになるでしょう?
いかがでしょうか?
決して大げさではなく、最低限必要そうなモノを並べてみましたが、それでも結構なお金がかかりそうです。もちろん、建物本体の金額に比べれば安いものかもしれませんが、それでなくとも火事で大変なときに、せっせと貯めてきた貯金から、これだけの物を平気で買い集められますか?
乱暴な言い方ですが、どんな豪邸でも、中身がなければただの箱です。その箱をご家族の好みやセンスにあふれた家財道具で満たしてこその「家」だと、わたしは思います。
家財の保険。
必要です!