歴史のトンネル

わが家には小学生の子供が2人おります。

週末のお出かけをとても楽しみにしており、コロナ禍でもその思いは衰えません。

とはいえ人の多いところは避けたいので行先に苦慮していたところ、「ここ行ってみたい!」と検索した地図を持ってきました。

福井県の「旧北陸本線トンネル群」です。現在のJR北陸本線の北陸トンネルの開通にともない廃線になった軌道を車が通れるように整備されたものです。

以前お客様がバイクツーリングで訪れたお話をして下さり、私も行ってみたいと思っていたところでした。

車で国道から脇道に入り、細い道路を進んでいくと長短複数のトンネルが連なっています。現在トンネルのようなコンクリート壁ではなく、石やレンガの天井で、石積みの壁も起伏があり多くの人の手で造られたであろうことが一目で分かります。中には洞窟のように水の滴るところもあり、ひんやり、少々肝試し気分もありました。

その昔はSLが重連(汽車2両つなぎ)でスイッチバックしながら山を越えていたそうです。ごつごつとしたトンネルの力強さと相まって、子供以上にわくわくドキドキ楽しんでいたのは僕のようでした。

若松 功